Elegy〜東京湾とシーバスと俺〜

村岡昌憲の釣りブログ。

仕事は結果も大事だが、プロセスも大事である。

一方、遊びはプロセスが全てである。

 

例えば、釣り。

魚を釣り上げるという目的を達成するかどうかではない。

どのようにして挑むか。

それこそが一番大事なのである。

 

船遊びもそう。

船を持つという過程で通る、魚探をどうする?トイレをどうする?何を付ける?どう付ける?誰と付ける?

その過程全てをきっちりと楽しんでいく。

それこそが最も重要な事なのだと最近はつくづく思う。

 

そう思って買った32フィート和船。

普通に買えば1200万円。中古でも500万円程度。

ところが90万円で手に入れた。

買ってから苦労しそう。

そう、苦労するために買ったのだ。

 

 

土曜日から船に取り付く。

まずは船の大掃除。

長年走り続けた船の底はオイルサンドの層がごってり。

最下層には魚探の振動子が4つも。

あらゆる箇所に先のつながっていないケーブルがたくさん。

一つ一つの空間がうんざりするほど汚い。

が、まずは船の問題点を把握し、必要な改造や、何がどこにあるかを頭の中に入れるためには、大掃除が一番なのだ。

2日間、20時間はずっと油脂の拭き取り、掃除、拭き上げ作業。

一つの空間ごとに、ケーブルや配線の一つ一つを辿って、使うものだけ船に残し後は処分する。

最終的に、ほぼ全ての空間の把握に、設備の理解ができた。

無いものがいっぱいある。

掃除

 

 

 

 

 

 

 

キレイになるとなかなか良い船。

 

 

 

日曜日に道さんが来て、二人でトイレの据付とトイレルームを作る。

手作りだけど、本格的。

本当にどうもありがとう。

トイレ

 

 

 

 

 

 

 

大工の技、リスペクト。

 

 

いっぱい見て盗んで、とりあえず耳に挟む鉛筆を買った(笑)

船に上がるハシゴを作った。

ぐらついて登れなかった。

 

インドで代理母出産、日本人の子供が帰国できないとニュースでやっていた。

 

国籍不明のかわいそうな子供へ。

あなたは、これから法律やら外務省やら裁判やらといった社会のルールや、国境という目に見ることができない線にきっと苦しむだろう。

だけど、あなた自身は決して否定されない。

愚かな人間の引いた線や制度は、あなたの人生を左右することはあってもあなたの存在を否定するものでは決してない。

実に愚かで滑稽な、だけどこの素晴らしい世界へようこそ。

あなたこそ、このくだらない線を壊す救世主であるかもしれないと願っている。

 

夏が始まり、相変わらず忙しい出張の毎日。昨日まで韓国の悪臭苦情と闘い、息つく間もなく今日から浜松入り。

灼熱の現場の中で若手とともに最後の仕上げをしていく。半年に渡った長くきつい仕事がフィナーレを迎える。胸に満ちる達成感。

その時、左胸のポケットが悲しい叫びをあげる。

携帯に出て目の前が真っ暗になる連絡。

いつか味わったこの感覚。
喪失感。無力感。

またかっ!

あとは風船の切れた糸みたいに。

今は一足お先に帰りの新幹線の中。

最近はいいことばかりだったから。

人生は決して順風満帆ばかりではない。

だけどもう惑わない。

前へ前へ。

一歩一歩進んで行くだけ

ホームへ降りたら進んで行くだけ。

空はまるで僕を励ますように、今日も熱く蒼く。

今は一緒に悲しみを受け止めよう。
パソコン、突然火を吹き入院してます。メールが見られません。明後日には復帰予定です。

週末、西日本巡りの出張から帰ってきて、そのまま一泊でマイボートシイラへ。
ヘトヘトになるまで遊び、連休最終日はのんびりと片付け&嫁さんとジャスコにデー。

家の前で警察がネズミ取りをやっていて、ベランダからそれを眺めながら片付け。基本的にみんなスピード違反状態になるんだけど、レーダー手前にある小さな交差点でアクセル離すかどうかが明暗を分ける感じ。

シュウマイのキヨウケンのトラックが赤切符間違いなしで走ってきたんだけど、小さな交差点からバイクが突然飛び出し急ブレーキ、猛烈に怒って煽りながらレーダー通過。が、おかげでセーフ。

通過した瞬間から一気に大人しく走ってた。運のいい人。

夜になって、友達がそこで捕まっていたことが判明。運の悪い人。またいいことあるさ。

すごく充実していた週末。今は大阪へ向かう新幹線の中。とにかく忙しいが、心を無くす忙しさではない。
なんだろう、最近の充実感。必要とされることに対する充実感ではなく、必要なものを求めていく充実感が精神を満たす。

今欲しいものは、生活には全く関係ないことであり、贅沢なものである。

だけど欲しいのはステータスではなく、物欲でもない。それを手にする事で得られる世界を知りたい。

そんなことを考えると、ますます頑張りたい。
そんな感じ。


携帯から失礼。

ただいま大分。

金沢〜大阪〜大分〜名古屋〜浜松 という日程のど真ん中。

移動中もほとんど電話しっぱなしの毎日だけど、こうやって地方を回る日々は久々なので本当に楽しいし、とても充実する。

 

夜はきよさんが迎えに来てくれて釣りである。

ooita1

 

 

 

 

 

 

 

スロープからささっと船が出る。

こんなに簡単に出せるなら、2番艇はトレーラブルにしてみようかな。

ハンマーヘッド艇はかなりよさそう。

 

釣りの方はスーサンでスズキもチヌもがっちり。

ooita2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河口の流れの中でスーサン好調。

イブランとPEではじきが少し出たが、楽しく遊んだ。

 

帰り道にきよさんに、ホントに忙しいよね、と言われる。

少し考える。

忙しいのも大変だが、暇なオーラを出す人間にはなりたくない。

暇なオーラが出ると、仕事も何もかもがうまくいかない気がする。

客の入ってないラーメン屋みたいなもの。

忙しい忙しいと言う必要はないが、笑顔で飛び回って生きていたい。

ということで明日は名古屋。

 

邪道スーサンがようやく出荷。

今回は買えなかったって人も多いようだけど、次々と出荷する予定らしいのでマメに釣具屋さんに通ってちょうだい。

su-san

 

 

 

 

 

 

 

東京湾奥はイナッコがいよいよ沸いてきて、イナッコパターンがすっかりと形成されてきた。

スーサンはただ巻きだけでしっかりと魚を食わせられるように作った。

 

だから開発段階でトゥイッチの動きは一切追求していなかったのだけど、結局できあがった製品は、トゥイッチですごくいい動きをする。

それにさっそく目を付けたのが大野ゆうきでスーサントゥイッチングでTSST優勝を成し遂げ、釣りまくっている。

今日一緒に雑誌の取材をやっていて、スーサンのトゥイッチをしっかりとやり込んでみた。

状況は港湾部運河沿いの潮のあまり効かない垂直護岸。きっと誰もが一度は来たことがある運河沿いの公園だ。

イナッコが岸から少し離れたところに水面を賑やかしていて、魚は壁を意識しつつ、イナッコが壁際にくるのを待っている状況。

この状況で、ヤルキスパークリングだったのは、ただ巻きよりトゥイッチだった。

ラインスラッグをしっかりと出してトゥイッチを入れると、素晴らしい弧を描いて小刻みなダートをする。イナッコにライトを当てたときの逃げ方みたいな幅。

それがいいのかわからないが、二人で連発。

リズムはモシカメのリズムが良かった。

亀さんよ、でしっかりとポーズを入れることも大事(そこでのバイトも多く)

これ、僕が過去に行ったことのある地方のイナッコパターンにも相当良いんではないか、そんな気がしたのだった。

来週に大分行くからそこでやってみようかしら。

 

帰りの新幹線。3列シートの窓側に座っていたら、一つ挟んで通路側のシートに若い男が座った。

目付きも悪いし、雰囲気が暗い感じ。

ディオールの香水を付けていて、それがかすかに匂う。

学生ではない感じがして、何の業界の人だろうと、なんとなく観察する。

 

やがてマナーモードの電話が鳴って、彼は電話を取り出した。

席を立つかと思ったら、その場でしゃべり出す。

んー、なんか不快だ。

そう思っていたらすぐに電話を切った。

 

しばらくしてまた電話を取り出す。

またその場で出ようとしていたので、声を掛けてドアを指さして、外に行くべきだと告げる。

すいません、と恐縮した感じで立ち上がった後、その男は思わぬ事をした。

ペッと自分の足下の床につばを吐いたのだ。

周囲に一気に緊張感が走る。

自分に吐かれたものなのは一目瞭然だったのでカチンと来たが、自分が座っていた距離とツバの位置が離れていたこともあって、一瞬迷ってしまった。

タイミングを逃して動けなかった。

男はのらりと通路へ通話しながら歩いていく。

久々に嫌な空気を漂わすヤツを見た。

周囲のみんなも不快そうな感じ。

 

こいつとあと2時間も一緒にいるのはイヤだなぁ。

と思いつつ、ストレスを感じてはいけないんだった、(胃潰瘍あがりなもので・・・)と思い直して、また本に視線を落とす。

 

数分して、男が戻ってきた。

こっちをじろりと見ていたので、とびっきりの怖い目で睨み返すと、前を向いたままになる。

危険な感じがして、その男の手の動きをずっと視野に入れていた。

と、突然その男は荷物を手に取り、中からティッシュを取り出すと、しゃがみ込んで自分の吐いたつばを拭き取って、立ち上がり、また通路を歩いて、二度と戻ってこなかった。

 

なんだろう、その気の弱さ、強烈な自己弁護、理解不能な感じ。

秋葉原を騒然とさせた男も、こういう感じだったのだろうか。

そんなことを考えた。

しかし、あの目、夢も希望もない、現実すら虚像に見えているような哀しい目をしていた。

それも今の日本なんだろう。

 

地方出張。どこだかはあまり言いたくない。

 

仕事が終わり、ホテルで一寝して釣りに出かける。

川が多いこの街、歩いてほど近い場所でロッドを振ることにした。

 

昼間のけだるい暑さもだいぶ和らぎ、涼しげなそよ風が川面を優しく揺らす。

時折、イナっ子が川面の静寂を破るくらいで、あとは本当に静かな世界。

 

いつしか、想起の人となった。

この街は、かつて愛した人がいた街に似ていた。

水面に映る街並みはまるであの時と同じに見えた。

 

 

僕はなぜ笑い、なぜ話し、なぜ憤りを覚えていたんだろう。

あの時、水面に落ちた君の涙は、今どこにあるのだろう。

なぜ今に至る決断をしたのだろう。

おそらく、後悔、とかではない。

ただ、成就しなかった想いが水面に宿っているのだ。

 

その水面に問いかけるように、ルアーを投げ続けた。

答えは何一つ返ってこなかった。

水面はいつまでも静かなまま。

それでも僕は投げ続けるのだった。

 

 

土曜日は天気も良いということなので嫁さんと陸っぱりのキス釣りへ。

夜明けに館山に到着し、シロギス仕掛けを2本出す。

遠投してさびいてくるが全くアタリがない。

この時期に!?と思いながら3箇所ほどポイントを移動するが全然ダメ。

釣り場で会うキス釣りの人も首を横に振るばかり。

潮は澄んでいるし、よく動いているんだけど、底荒れでもしているんだろうか、ということであれこれやるも、干潮になってしまい、潮も止まったので、撤収。

 

 

寿司でも食って帰ろうか、ということになり、

嫁さんの大のお気に入り、スーパー廻転寿司やまと  で寿司をほうばる。

 

炙りトロサーモン最高!

なんてやっているうちに、一つ面白い釣りを思いついた。

aji

 

 

 

 

 

 

 

活きアジの姿握りを頼んで、残った頭を頂戴する。

(違う店の写真ですが・・・イメージ映像ってことで)

 

 

店を出て、海岸に落ちていた竹棒に16ポンドリーダーで縛り付ける。

kani

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを海藻帯のゴロタ場に突っ込むと・・・

kani

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じででっかいカニがたくさん捕れる。

kani

 

 

 

 

 

 

 

カニstyleを書けるぐらいのコツがあります。

 

 

そのカニをてんやに縛り付けて

kani

 

 

 

 

 

 

 

上のバケツのひっくり返ったやつ。でかさがわかる?

 

 

 

エギングマンがずらりと並ぶ堤防、間に入れてもらって、足下をシャクシャクとやると、こいつが抱きついてくる。

tako

 

 

 

 

 

 

 

今が旬のマダコさん。

 

 

 

10分もやらないで、すぐさま次の1ハイ。

tako

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、急に真下を重点的に(笑)

 

 

現地でもみ洗いして、家に持って帰って茹でる。

tako

 

 

 

 

 

 

 

嫁さん感動。

 

 

「生ゴミがタコになった」

 

 

 

釣り人とはクリエイターでありたいものです。

tako

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、スーサンの出荷開始。

すごい数が出たはずだが、数日で店頭から消えてしまった。

キャスティング錦糸町は180個が2時間で無くなったらしい。

今時、そんなルアー無いよ、と。

それを聞いてとても嬉しい。素直に嬉しい。ありがとう。

 

慎重に使って欲しい。

何度かアナウンスしているが、強度が著しく弱い。

設計思想としてカリカリの設計をしているのは間違いないのだが、それにしても弱い。

ヤルキバの時と同じで工程に原因があるかもしれないということで現在色々と原因探しをやっていただいている。

が、邪道は毎回のようにこんな感じなので、抜本的な改革に取り組んでいかなければいけないだろう。

クルクル、ヨレヨレ、ヤルキ、メテオなど、評価が高いルアーがこれほど揃っているメーカーはそうはない。

だからこそ、ユーザーの信頼を裏切って欲しくない。

スーサンの魚を出す力は決してアングラーを裏切らない。

設計にファンタジーが入っている。きっとトファンタジスタになるはずだ。

が、ね、強度なんだよね。ヤルキバの時と同じ・・・進化しなきゃ。

 

 

スーサン大活躍のメールを何通も頂いている。

気に入ってくれればすごく嬉しい。

必ず改良品を出すので、待っててちょうだい。

それまでは、くれぐれも慎重に。

 

 

今日はAXA(アグザ)の最終テスト。

axa

 

 

 

 

 

 

 

こちらも悩んだ。

誰が引いても問題なく動くモデルも完成したし、

暴れたり止まったり不安定だけど、そこにファンタジーが見えるモデルも完成した。

10分ほど、じっくりと考えてみた。

前者では自分の一軍ルアーにならない可能性がある。

やはり後者だろう。

くせ者ばっかり作っている。が、それが自分なのだ。

 

後者と伝えて、AXAの本製作がスタートした。

こちらもおかげさまですごい数を作るらしい。

8月25日出荷開始ということで進む。

 

 

スーサンとはサイズも違うし、レンジが違う。

が、10センチサイズを、タイトローリングにまとめて、しっかりと潜る。

こう書くだけでそれは難しいと思うコンセプト。

 

 

それにしても、アムズはさすが。

カリッカリの設計思想でしっかりと強度を出してくる。

邪道は言い訳できないよ。頑張ろうね。

 

 

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masa-chi
釣りをする。いつも心の中で自分と会話をする。
色々な答えが出る。悩みが悩みでなくなる。また頑張れる気がする。魚が釣れる。
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